人によって理由はそれぞれあると思いますが、自分がなぜ一年の育児休業を取ろうと決意するに至ったのか、備忘の意味も兼ねて記載してみます。
最初のきっかけ
そもそも育休というものを自分が取ろうと思った最初のきっかけは、実際に1年間育休を取った人のプレゼンでした。何かの社外交流会の中で話してたはず。
ただ、申し訳ないことに内容は正直あまり覚えていません。ただ、その人の話を聞いて「俺も子供ができたら育休取ろうかな」と漠然と思ったのは覚えています。
妻からの嬉しい報告があったのが今年の三月。とにかく嬉しかったんですよ。ちょっとやそっとじゃ泣かないんですけど、この時は涙ぐんでたと思います。
父親としてこの二人の為に何をしてあげるのが一番いいかな、と思ったときに昔の記憶が蘇り思い立つ。「そうだ、育休取ろう」と思い立ちました。
上司に相談だ
「育児休業は労働者の権利であり会社は断ることはできない」ってのが法律で定められているんですけど、とはいえ自分の都合で仕事に穴を開けるわけじゃないですか。
それは当然メンバーが欠ける分の調整をする上司や穴埋めをする同僚に想定外の仕事が増えることに繋がるわけでして。
その辺はサラリーマンなのでかなり早い段階で上司に相談しました。ほぼ全てにいえることですが、可能性として早く情報を提供した方が調整が楽ですからね。
さすがにちょっとドキドキしましたが、俺のキャラを知ってくれていて「あきぐちらしくて面白いな」と言ってくれたことに本当にホッとしたのを覚えています。
その時は3ヶ月〜半年くらい取れればいいかな、と思っていたのですが上司が
「煽るわけじゃないけど、本当に半年でいいの?」
と言ってくれたんですね。これが1年間という長期取得をすることになった最初のきっかけです。
色々考えてみた
自分で言うのもアレですが、社内では自分はかなり変わっている方の人間だと思っています。
仕事熱心じゃないくせに労働組合的な組織の長をやったり、社内運動会主催したり、SEなのにワークショップ設計とかしたり、と面白そうだと思ったことに色々手を出してきました。
そんな俺が育休を取得する、っていうのは知っている人からすれば、そんな意外なことじゃないかもしれません。
だけど、逆にそんな俺が育休を半年しか取らなかったら、後に続く人が半年以上取れないんじゃないかな、と思い上がりつつも思ってしまったわけです。
そもそも一生に何度も訪れないチャンスだし、子育てめっちゃしたいんですよ。初めて立った瞬間とかみたいじゃないですか。ぜったい可愛いですし、動画が撮れたれ114514回くらい見ると思うんですよ。
んで、ちょっと打算的な考えかもしれませんが、男性で1年間育児休業を取得した人は弊社でもまだ全然いないんですよ。
つまり希少価値。誰もやったことがないことをやった人ってのは何かとお得じゃないですか。これはチャンスかもしれないな、と。
お金のこと、その他色々めっちゃ調べました。んで、1年間取得した方が「俺の人生にとってトータルでプラスになる」と判断したわけです。
その次の日、上司に「せっかくなので1年取ろうと思います」と告げました。
最後に
もちろん人によって色々あると思うんですよね。
会社がめちゃくちゃ取りづらい雰囲気だったり、金銭的に厳しかったり、周囲の理解が得られなかったり。
正直俺はめちゃくちゃラッキーな状況だったのは事実だと思います。
でも、世の中の流れは確実に変わりつつあると思うんですよ。
小泉進次郎が2週間くらいですけど育休をとりましたし、男ももっと子育てに参画しろや!って趣旨のツイートがTwitterでバズっているのをよく目にするようになりました。
なので「俺の場合はこうでした」というのをこの場に書くことによって、迷っている誰かの背中をちょっとでも押すきっかけになったらいいな、と思います。