育休取得で考える組織体制

ややツイ廃(Twitter廃人の略。Twitterばっかりやっている人のこと)気味なわたくしですが、先日こちらのツイートが出回ってきて色々と考えさせられました。

この方に限らず管理職の方がこういった思考に陥る可能性ってけっこう高いと思うのです。なぜなら、今の日本企業の大半が育休で欠員が出ると回すのが厳しいギリギリの人数で体制を組んで必死でマネジメントをしている人が多数派だから。

とある4コマ漫画が以前ちょっと話題になりました。こちらの記事に色々書いてあります。

会社組織は利益を出してなんぼの組織です。少ない人員で多くの成果が出せるならそれに越したことはありません。一人欠けても仕事が回るなら人員を減らす、という選択肢を選びたい気持ちもわかります。

無駄な人員を減らすことによって人件費を圧縮し利益を増やして評価される、というのはよく聞く話ですね。

ギリギリの体制の問題点

短期的な視点では、それでもいいかも知れません。ただ、通常の業務を回すギリギリの要員で体制を組むと問題点があります。

不測の事態に詰む

これはわかりやすいですよね。現在でもギリギリの体制で回していた日本の医療が新型コロナの影響で医療崩壊寸前になっていたり、最小限のメンバーで回していたチームがひとつのトラブルから連鎖的に炎上して崩壊する(実体験)、とか色々あります。

メンバーが育休を取得する、というのもある意味不測の事態のひとつです。不測の事態の時に「余裕」がないとあっという間に崩壊します。そういった体制を構築するのはメンバーやマネージャーではなく、組織づくりをする側の責任です。

業務改善のキャパが確保できない

運良く不測の事態が起こらなくても、同じことをずっと続けるという行為、それ自体がリスクです。なぜなら今までと同じことをずっと続けているのは周囲に置いていかれて、いつか時代遅れになるリスクをはらんでいます。

それを防止するためには業務改善が必要です。ですが、ギリギリの要員体制だとそのリソースが確保できない。そのため目の前の業務をこなし続けて気がついたら取り残されていた、とかよくある話ですね。

では、どうすればいいのか?

解のひとつとして「完全残業ゼロ」を達成しているシステム開発会社、AXIAの社長のブログにこんな記事があります。

アクシアでは「業務改善の専門のチーム」を体制として設けているんですね。これなら当然、業務改善が進みます。

そして、ポイントなのは通常の受託開発業務で不測の事態が発生した時に、この業務改善チームがフォローに入ることができるのです。

「余裕」をただ遊ばせるのではなく、平時は業務改善のリソースとして、有事の際は火消しとして臨機応変に対応できる。自分は組織管理をしているわけではありませんが、こういった良いアイデアは広まって欲しいものですね。

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